海のまにまに

社会人三年目看護師の青海波の備忘録。転職3回、辞めたい、やる気ない看護師のための生存戦略について書きます。ついったー→@M3TrEpFEYj8F0ac

休職中の手慰み ~相変わらず~

「相変わらず」

 


 相変わらず、休職の日々は続いていく。
 世間の皆様が毎日朝早くから夜遅くまで働いている時間に、私はパソコン教室に行ったり家で本を読んだりしている。そのことに対しては、幸福だと思うし穏やかな時間がこのまま続けばいいとすら思っている。
 だが、事はそうはいかない。果たして、私は平穏無事(法外な早朝出勤や時間外の残業が頻繁にあったことはこの際考えない)に約二年間を過ごせた前の部署に帰れるのか、それとも、私を休職にまで追いやった大半の元凶であるクソお局がいる元の部署に戻らないといけないのか。
 元から看護師は辞めたいと思っていた。これを機に、看護師を辞めるのもいいかもしれない。幸い貯金もある。私の担当のファイナンシャルプランナーの方にお聞きすれば、三年はパートやアルバイトで食い繋げる額だということだ。
 しかし、パソコン教室に通い出し、世間様の様子を高みの見物をさせて頂いて気が付いた。……、これは、時期が悪過ぎる。
 何せ、Wordの入門講座ですら、出来ていない部分がある。このレベルでほぼ勤怠入力しか触れる機会のなかったExcelに触れるなぞ、どのような地獄絵図だろう。気軽に「事務職に転職したい」などと言っていた過去の自分が呪わしい。全国の事務職の皆様、お疲れ様です。
 夢の為に動くにしても、その為にパートやアルバイトに切り替えるにしても、それですら就職先が決まる保証はないし、「何かあったら」と思うと、一歩踏み出す勇気はない。
 万事休す。結局、今の私にとって一番いい方法は、なんとか前の部署に戻る道を勝ち取ることであろう。それならば、人間関係に悩まされることなく、淡々と業務をこなし、おまけに給料も増えた上で、パソコンの勉強なりシナリオの勉強なりを進めることが出来る。
 一応実家住まいは可能である。それだけは死守しなければなるまい。新卒の頃は一人暮らしをしていたが、メンタルを病み、それまで満ち足りた喪女であったにも関わらず、結婚して安定した社会的地位と生活を得る為だけに、男を漁り出した程だった。幸い、今の家族との暮らしでは、そこまでの不安定さはない。

 しかし、今朝はやけに母親の機嫌が悪かった。それもそうだろう。ただでさえ、受験生の妹に気を遣って、ずっと家に引きこもっているのだ。元気の有り余る、魔の三歳児と変わらない、やかましい黒犬と共に。
 私の休職という時点で機嫌の良くなる要素など皆無なのだが、かつて、Twitter上で、さる著名なアカウントの方が、引きこもりの四十代だかの息子が政府の高官であった父親を殺した事件の際、「引きこもりはその生活の安寧の為に家族との関係に細心の注意を払わないといけない」と仰っていた。まさにその通りである。一日中家にいる母親の機嫌次第で、家の雰囲気が如何様にも変わってしまう。これは、薄氷の上に成り立つ私の休職ライフにも、大いに影響する。
 一応、パソコン教室の帰りに、リンツのチョコレートを買ってみた。反応が楽しみである