新卒看護師転職失敗談!その1 ~産業保健師~
こんばんは!青海波です!
表題の通り、私の転職の失敗談についてお話させて頂きます。
今回は産業保健師です。
転職に失敗、というか、そもそも土俵にも立てませんでした(笑)
その時私は1年目の冬だったんですが、既に二か所目の職場に勤めていて、ずっと寝たきり高齢患者達の世話をしていて、疲弊しきっていました。
それで、衝動的に「保健師になりたい!」と思い立ちました。
私は幸い、保健師免許も取得していたため、逃げるようにそれを使いたいと思ったのです。
保健師ならデスクワークですし、将来的にもずっと働ける、経験はないけれど、始めるのなら若いうちの方がいいだろう……と思って。
それで、青海波は必死に考えました。
行政保健師だと公務員試験があるため、時期的に勉強しても遅いと思い、産業保健師になるため、とりあえず転職サイトに登録し、転職会社の面接を受けることにしたのです。
しかし、待ち構えていたのは、非情な現実でした。
何処の転職会社に行っても、
「せめて3年の臨床経験が欲しい」
「PCスキルは?英語はどのくらい出来るの?」
と言われ、しまいには、「私の若い頃は……」という、看護師でもなんでもない、一介の事務員に過ぎない面接官の自分語りから始まり、「患者さんを憎まないでね」の台詞で締められてしまい、
完ッッ全に舐められてしまいました!!!!!
本当に屈辱的でしたね……。
医療以外のことを司る会社達が揃って求めている産業保健師のクオリティが、『臨床経験3年以上』で、『それ以下だと検査値見て適切なアドバイスが社員に出来ると思えない』みたいな、もっともらしい理由を押し付けて、心身ともにボロボロになっている私に「地獄に戻れ」と遠回しに言ってくるなんて……!
いや、もう本当に、この時のことを思い出すと腹が立ちます。
というかね、失敗した転職先全部に腹が立ってますけど。
屈辱的ですよね。
医療職以外の人達にそんなことをハッキリ言われて、あまつさえ、「自分の若い頃の方が頑張っていた―」みたいな、高齢者のオムツ交換もしたことないようなホワイトカラーのデスクワーク人間に諭されてしまうなんて。
(デスクワークの方、お気を悪くされたら申し訳ありません……)
結局、何処の企業も即戦力が欲しいんです。
自分達で資格のある人を育てようとか思わないんですよね。
とりあえず出来る人間をそこら辺から非正規(産業保健師の雇用枠のほとんどが、契約社員とか派遣社員でしたね)で引き抜いて来れりゃ、どうだっていいんですよ。
本当に馬鹿にされてますよねぇ。
この業界、3年続けるっていうのがどれだけ難しいか、マジで外部の人間に理解されていないんですよ。
しかも、国家資格を持って働いている人間を、即戦力で既に出来上がっている状態で引き抜こうとしている癖に、待遇も非正規だったりするんですよ。
本当に馬鹿にされていますよねぇ(二回目)。
なので、結局、その面談の後は、転職会社から音沙汰無し。
一応面接に申し込める案件には全て履歴書書いて応募したんですけど、悉く落ちたっぽいです。
ではでは、これを踏まえて、産業保健師に申し込む条件としては、
①臨床経験3年以上
(なぜなら、社員の健康診断の診断書の検査値を見て、問題点をアセスメントし、社員に提示し、話し合いながら原因を探り、改善策を示す必要があるからです。)
②PCスキル必須(Word、Excel)
(健康診断のデータなどを全てまとめる必要があるためです。実務経験が無ければ、MOSなどの資格を取ってあるとPCが使えることの証明になります。)
③英語が出来ればなお良し
(首都圏の企業だと、外国人の社員もいるので。)
が挙げられます。
新卒看護師にはなかなかハードルが高い転職先ではありますが、臨床経験3年以上あって、病棟に辟易している方には、まだ検討の余地があるのではないでしょうか。
青海波はダメでしたが、後に続く方々の健闘を祈ります。