看護師辞めたい新卒社会人に告ぐ！ 『私達は正社員じゃなくてもぶっちゃけ生きていける！』
こんばんは、青海波です。
前回の記事では、看護師の仕事は、「勤務形態、勤務場所が多種多様で、なんだかんだ何処も人手不足」、「それゆえに、色々な場所で働く選択肢がある」ということをお話しさせて頂きました。
それは事実、なのですが……。
ちょっとでも看護師として転職活動したことがある方はおわかりかと思うのですが、何処でも引っ掛かってくるのは、『経験年数』です。
特に、クリニックなど、即戦力が欲しいところは、経験年数の少なさが露呈するとだいたい弾かれます。かく言う私もそうでした……（泣）
また、企業の産業保健師なんかも、だいたい募集条件のところに、『臨床経験3年以上』とか書きやがっているんですよねぇ……。
私からしてみれば、「病棟みたいな人手不足でスタッフも余裕のない、あんな地獄みたいなところに3年もいろってか？！舐めてんのかゴラァ！」という感じなのですが、確かに、相談業務なんかは、経験が無いと変な答え方しちゃったり、そもそも対象者にきちんと寄り添えるかどうかに自信がなかったりしますよね……。
変な話、女性であれば、「家庭があるので病院辞めて昼間だけの仕事に切り替えたい」という絶対的な理由でもない限り、その場でお断りされてしまうことの方が多いです。
でも、ちょっと待ってください。
看護師って、何も正社員でなくたって、きちんと毎日生活するだけのお金は貰えるのです。
パートタイムだったり、色々な雇用形態がありますが、私が二番目の職場である療養型病院を辞めた後、当時一人暮らしだった私の命綱だった仕事は『訪問入浴』の派遣の仕事でした。
だいたい日給が15000～16500円が相場でしたので、10日も働けば15万は貰える計算になります。
また、交通費も残業代もきちんと出る（少なくとも私の場合はそうでした。）ので、
かなり恵まれている方の案件でした。
しかも、提示された日程の中でなら、自分で働く日を決めることが出来ますし、色々な事業所を掛け持ちすることだって出来るので、その辺の自由度はかなり高く、個人的には大満足でした。
介助技術は拙かったのですが、ヘルパーさんが手伝ってくださいましたし、そもそも看護師の役割は血圧測定及び利用者さんの全身の観察が主ですし、何より『派遣』なので、責任も軽く、その意味では本当に楽でした。
これが看護師以外の派遣のお仕事だと、そもそも時給1000円行くかどうかが怪しく、交通費が出るか出ないかの瀬戸際な上、サンプリングなどの仕事だとかなり劣悪な環境下（真夏の炎天下での作業、など）で働かなければならなかったりします（ソースはもちろん私です）。
訪問入浴の他にも、デイサービスでの派遣の仕事や、クリニックでの派遣の仕事もありました。そちらも事業所によって賃金は違いますが、だいたい訪問入浴と似たような条件だったと思います。
なので、正社員なんかにこだわらなくても、病院でずっと常勤として働かなくても、『私達看護師免許保有者は、正社員じゃなくてもぶっちゃけ生きていける！』のです！
かつて、私は仕事で心身を追い込まれた際、「何で看護師免許なんか取ったんだろう……。免許なんか取らなければ、こんなことにならなかったのに……」と本気で悩んだことがありました。
看護師の仕事は特殊です。他の職種に転職したくても、他の職種に通用するスキルを何一つ持っていない状態に等しいのです。
しかし、看護師であれば、正社員でなくても、一定のお金を稼ぐことは可能です。
病棟で、夜勤帯もバリバリ働いて稼いでいる人には額では敵いませんが、ある一定のお金だけ稼いで、『時間』という余裕を作る働き方も出来ます。
せっかく取得した資格です。病棟でバリバリ働くことが一番に叫ばれがちですが、私達看護師には、このうま味（笑）を有効に活用し、プライベートを充実させて生きていくことも、同時に選ぶ権利を持っているのです。
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